図書館。英文学。小説。
19世紀イギリスの文豪トマス・ハーディの短編集。
- 「妻ゆえに」…見栄のために旦那や息子を失い転落乙
- 「幻想を追う女」…人妻と詩人との脳内恋愛中毒乙
- 「わが子ゆえに」…子煩悩ママの悲劇
- 「憂鬱な軽騎兵」…ヘータイさんと来ればラブロマンスですよ(18世紀が舞台)
- 「良心ゆえに」…これは"良心"…なのか?(エゴだよエゴ)
- 「呪われた腕」…病は気から…あるいは素人療法の悲劇
- 「羊飼の見た事件」…羊飼は見た!(「家政婦は見た!」風に)
- 「アリシアの日記」…ハーディ風にエマ*1を描くとこ〜なる
ふざけたコメントで済みません。悲観的運命論者とか、クラいだなんだと言われていますが、ローカルなテーマを詩情豊かに描写するところが好き。この短編集は物語作家としての達者さがよく出ている…感じですね。ある意味昼ドラな世界なんですが、短編として凝縮・彫琢されているので『テス』『日陰者ジュード』のような大作作品よりは読みやすい(訳も平易です)。