・「モノノ怪」12話:化猫〜大詰め(終)

ある街の地下鉄の開通式。先頭車両に閉じ込められた男女7人は、女性記者・市川節子の死亡事件の関係者たちだった。"真"と"理"を求めるモノノケ。次々に消える関係者たち。列車の行きつく先は? そして真実の行方は?


化猫完結にして最終回。
ああ、やっぱりデスクが犯人か…。
前回で二枚舌使っていたし、市長ともぁゃιぃ雰囲気だったし、
予想通りといえば、予想通りの展開だった。


予想外だったのは、殺された節子さんがアイタタタ…な方だったこと。
デスクの節子さん評も、まんざらデタラメではなかったワケだ。
歪んだキャリアウーマン意識はともかくとして、
負け犬云々はさすがにドン引きですぅ…。


そんな方が見境もなく関係者全員に祟るって、どんだけぇ〜
とか思ったりしますが、日本の怨霊さまは祟る時は怖いからねえ。
菅原道真とか崇徳院とかお岩さんとか…。
業が深そうな女性だったから、なおのことだったりするのか。


関係者全員の描写を織り混ぜながら、
節子の死までの過程を再構成するくだりは良かったかと。
派手な立ち回りが無かったのは残念ですが、綺麗にまとまった結末。


さて、最後にシリーズ全体を振りかえってみると、
全体の構成は、前作(怪)と共通性があるんだなと。
たしかに、薬売りという共通の狂言回しがおり、
キャラクターデザイン、演出スタイルこそ統一性されていましたが、
前作同様、オムニバス的な印象も強かったと思います。
エピソード的には、海坊主、鵺、化猫が印象に残りました。
イチ押しするとすれば、コミカルな海坊主かな。
いくらでも続きが作れそうな〆方でしたが、
好評ならば、また続編…となるのでしょうか?