2006/06/20(火)読メモ

フィレンツェ若桑みどり (単行本版)

※図書館。文藝春秋社の「世界の都市の物語」シリーズの一冊。美術史家の著者らしく、ルネサンス芸術とメディチ家を絡めた無難な内容。それ自体は悪くは無いが、"都市の物語"としてはやや物足りない。

『住宅展示場の魔女』 本岡類

住宅展示場の魔女 (集英社文庫)

住宅展示場の魔女 (集英社文庫)

※図書館。「通販天国」(通販)、「当日消印有効」(懸賞)、「女子高教師の生活と意見」(女子高生)、「束の間の、ベルボトム」(70年代ファッション)、「メリーに首ったけ」(飼い犬)、「気持ちはわかる」(厚底靴)、「山女の復讐」(渓流釣)、「住宅展示場の魔女」(持ち家)…依存症をテーマにした犯罪小説集。表題作の女主人公が秀逸。まさに"人を呪わば、穴二つ"なのだが、それでもメゲない。これも立派な依存症だろう。