『龍のすむ家』 クリス・ダレーシー

※図書館。期待外れ…つまらないという程でも無かったが*1。核となるアイデア…陶器の置物として現代世界に隠れ住む龍たち*2…は興味深いのだが使い方が肩透かし*3。個性的なキャラクターもクド過ぎて*4好きにはなれなかった*5。書かれたことが現実になる…という脇筋もどっかで見たようなもんだし、その使い方も捻りが無く*6。一番気になったのが、(行き過ぎにすら感じられる)欧米流の動物愛護だろうか。別にカラスに同情する気はないんだが。

龍のすむ家

龍のすむ家

*1:表紙絵から想像されるような類の正統ファンタジーではなく、現代イギリスを舞台にしたマジックリアリズム風味な日常ファンタジーなのだが、それを考慮しても地味。背景が地味ならせめて描写力で頑張って欲しいところなんだけど…。

*2:竜とイギリス流ユーモアで思い出すのは、イーデン・フィルポッツの名作(?)『ラベンダー・ドラゴン』。竜好きにはオススメの一品。

*3:な〜んか酒の肴みたいな扱いなんだよ。

*4:よ〜は手負いのリス一匹のことで大騒ぎを繰り広げる主人公たちに共感出来るか否かがポイント。俺には無理だった。な〜んか少女漫画チックな世界だよね〜。

*5:ホンネを言えば誰も好きになれなかった…猫だけは許すww

*6:結局、最初からシリーズ化を目論んでいるからこうも薄味なのかね〜。