2006/07/22(土)読メモ

ニューメキシコ―第四世界の多元文化』 加藤薫

ニューメキシコ―第四世界の多元文化

ニューメキシコ―第四世界の多元文化

※図書館。アメリカ合衆国の同名州及び、サウスウェスト地域の歴史と文化に触れた(日本語で読める)数少ない概説書。『黄金の七つの都市』絡みで読んだ本だが、混血文化との関係とか、植民地文化とか、いろいろと切り口のありそ〜な分野。アメリカについての一般的なイメージを覆すにはいい。

アメリカ様式建築の華―マッキム・ミード・ホワイト』 小林克弘

※図書館。下記の海野本関連。19世紀末アメリカの建築設計事務所マッキム・ミード&ホワイト*1の建築作品に関する入門書。アメリカン・ボザール*2ね。代表作は表紙にもなっているコロンビア大学なのだろうが、初期の別荘建築とか、ニューポートのカジノとかがボカァ好きだなぁ…。

『ニューヨーク黄金時代―ベルエポックのハイ・ソサエティ海野弘

ニューヨーク黄金時代―ベルエポックのハイ・ソサエティ

ニューヨーク黄金時代―ベルエポックのハイ・ソサエティ

※図書館。19世紀末ニューヨークの"金ぴか時代"(ギルディッドエイジ)を、当時の大富豪*3とその芸術(主に建築)への寄与を中心に語る。ニューヨークに19世紀末に建築装飾とくると、著者の独壇場つ〜ことか。読ませるし、図版もいい。個人的には、ルーズベルト*4のエピソードが興味深かった。

*1:チャールズ・F・マッキム、ウィリアム・R・ミード、スタンフォード・ホワイトの建築家三人が主宰。詳しくはwiki(英語)参照。

*2:…と言われてもピンとこないかもしれませんが、戦前日本の古い公共建築を思い浮かべてください。ああいったバタ臭い様式建築のことです。

*3:モーガンカーネギーアスター…などなど

*4:セオドア・ルーズベルトの別荘サガモア・ヒルを紹介。フランクリン・ルーズベルトについては付け足し程度。