2006-08-24 2006/08/24(木)読メモ 読書 『英国紅茶論争』 滝口明子 英国紅茶論争 (講談社選書メチエ)作者: 滝口明子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/08/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る※図書館。"紅茶論争"と呼ばれる文化摩擦を軸に、17〜18世紀英国の紅茶受容の歴史を語る。メインの"紅茶論争"について掘り下げ足りない上、散漫なのが残念。当時の「茶書」*1を手がかりに、当時、飲まれていた茶*2及び飲み方を明らかにしようというのは興味深い。 『ユートピアの系譜』 ルイス・マンフォード ユートピアの系譜―理想の都市とは何か作者: ルイスマンフォード,Lewis Mumford,関裕三郎出版社/メーカー: 新泉社発売日: 2000/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る※図書館。ユートピアを、"逃避の"ユートピア(よ〜するに桃源郷)と、"再建の"ユートピア(社会改革のための青写真、理想プラン)とに分類、プラトンから現代までの後者の系譜をたどる。西欧中心主義…は仕方ないとはいえ、前者と後者を明快に選別してもいいものだろうか…という思いはある。 *1:その一冊、レットサム『茶の博物誌』は著者によって訳されている。 *2:当時飲まれていたのは「紅茶」というより「緑茶」や「烏龍茶」だったらしい。挙げられているお茶の名前が、現在のどのお茶にあたるのか…ここらへんの検証がいまひとつなのが物足りないが、それでも興味深い。