2006-11-05 『宮廷の音楽』 クリストファー・ホグウッド(音楽之友社) 読書 『宮廷の音楽』 クリストファー・ホグウッド(著)/吉田泰輔(訳) 音楽之友社、1989年、絶版・品切、ISBN:4276112540 図書館。クラシック音楽、古楽史。イギリス古楽界の第一人者クリストファー・ホグウッドの著作。ルネサンスから近代まで西欧音楽史上の宮廷(パトロン)と音楽家の関係の変遷。使用人から芸術家へ…音楽家の地位向上というトピックは知識としては知ってはいたが、具体的に資料を引いているので、その点では興味深い。ハイドン→ベートーベンの落差は確かに凄い。 図版が多いのでビジュアル的にも楽しめる。訳文がやや堅いのと、地の文と引用文との区別がつきにくいのはややマイナス。惜しいなあ。