『宮廷の音楽』 クリストファー・ホグウッド(音楽之友社)


『宮廷の音楽』
クリストファー・ホグウッド(著)/吉田泰輔(訳)
音楽之友社、1989年、絶版・品切、ISBN:4276112540


図書館。クラシック音楽古楽史。イギリス古楽界の第一人者クリストファー・ホグウッドの著作。ルネサンスから近代まで西欧音楽史上の宮廷(パトロン)と音楽家の関係の変遷。使用人から芸術家へ…音楽家の地位向上というトピックは知識としては知ってはいたが、具体的に資料を引いているので、その点では興味深い。ハイドン→ベートーベンの落差は確かに凄い。


図版が多いのでビジュアル的にも楽しめる。訳文がやや堅いのと、地の文と引用文との区別がつきにくいのはややマイナス。惜しいなあ。