『考古学とは何か』 V.G.チャイルド(岩波新書)


『考古学とは何か』
V.G.チャイルド(著)/近藤義郎、木村祀子(訳)
岩波書店岩波新書)、1969年、絶版・品切、ISBN:4004130093


図書館。考古学。考古学入門書の古典。昔読んだことがある(考古学の授業の参考書か何かに指定されていたよ〜な)。著者がイギリスの考古学者なので、西欧(ケルト、ローマンブリテンなど)の例が多く、その点西洋史畑の私としては馴染みやすかった記憶ある。お宝…じゃなくても安易に発見のロマンに結び付けられがちな考古学が実は、犯罪捜査における鑑識のような地道でしかも重要な作業であることを説く。考古学の方法論を簡潔にまとめた堅い内容にもかかわらず、どこか余裕を感じさせる筆致は英国の学者らしい。