ゴセック:交響曲集

Symphonies 2

Symphonies 2

18世紀から19世紀初頭にかけてフランスで活躍した作曲家フランソワ=ジョセフ・ゴセック(Francois-Joseph Gossec)*1の作品集。交響曲4曲、有名な"ガヴォット"、舞踏曲集…以上で構成されたアルバム。指揮者のシュテファン・ザンデルリングは旧東独の大物指揮者クルト・ザンデルリングの息子らしいが、詳しいことは知らず。N響で振ったこともあるとか。


全体的によく言えば大らか、悪く言えば大味。古典派からロマン派初期までなが〜く活躍した人間だけに、初期の均整のとれたシンフォニアから、ベートーヴェンを彷彿とさせる後期の交響曲と作風の変化に時代の変化を感じ取れるのは面白いところ。交響曲よりも舞曲の方がにぎやかで面白かった。ガヴォットは、これ一曲で音楽史に残っただけに光るものがある…。


演奏はフレッシュで頑張っている感じ。
こういうマイナー曲はえてして演奏にも恵まれないもんですが、
これは良き表現者を得たといいますか。