『イギリス音楽の復興』 マイケル・トレンド(旺史社)

イギリス音楽の復興―音の詩人たち、エルガーからブリテンへ

イギリス音楽の復興―音の詩人たち、エルガーからブリテンへ

図書館。19世紀後半〜20世紀前半の英国クラシック音楽、第二の隆盛期(本書で言うところの"イギリス音楽のルネサンス")を俯瞰する著作。エルガー、ディーリアス、ヴォーン・ウィリアムズホルストブリテン…代表的な音楽家を挙げましたが、他にも大勢。音楽よりも、音楽家の人間像、交友関係をじっくり描き出して"ルネサンス"のダイナミズムを伝える…。


こういう人物本位の評伝書かすとめっぽう上手いな>英国人。エルガーとディーリアスの思いがけない交流。当時珍しかった飛行機に乗って、フランス、グレに隠棲中のディーリアスを訪れるエルガー。飛行の感想をきかれ、答えるのだが、その答えが傑作…ぜひ本書を読んで確かめて下さい(笑)。