・「電脳コイル」18話:異界への扉

イサコによって開かれた"通路"。が、妨害によりイサコの制御を離れ、ハラケンの目前で開いてしまう。"あっち"からのカンナの呼びかけにハラケンは…。その夜、ヤサコの家に"黒い訪問者"が訪れる。その狙いは…京子だった。


どんどんオカルト…というか、ダークファンタジー化してる。まあ都市伝説云々の時点で気付くべきだったかもしれないが、シリーズ前半がジブリアニメ、藤子漫画のノリで「すこし(S)・ふしぎ(F)な」世界としたら、後半はもっとドス黒い。ひとりかふたりロストしそうな雰囲気。"あっちの世界"(夕焼け→黄昏→あの世…ということか。と〜りゃんせ〜♪が怖すぎる…)や"黒い訪問者"に何故か諸星大二郎を思い浮かべてしまった…ああ怖い怖い。


京子を拉致った"黒い訪問者"は、幼少ヤサコが出会った人型イリーガル(「4423を探している…」の)と似ていますが、同一の存在…なんでしょうかね。ストレートに幽霊、亡霊とは言えなくても、カンナの例から考えるに死者にまつわる存在か何かなんだろうな〜と。予告映像の「NO DATA」が痛々しい…。


ヤサコの呼びかけで死亡フラグを回避して、何とか踏み止まったハラケンですが、何かもう見ていて痛すぎる…"健気"を通りこして異常な執着のレベルなんでヤサコ曰く「ビョーキ」もうなずけます。ギリギリで止めてくれたヤサコに対しても言外に何故死なせてくれなかったんだ〜みたいな口ぶり。「死人なんかに、あなたを渡してなるもんですか!」玉子のこの台詞には参った。ショタ必死!な〜んて突っ込む隙も無い雰囲気…オバちゃんを応援したくなるなあ。