アニメメモ(2009年2月前半)

・「ゴルゴ13」44話:ロックフォードの野望 [2009年02月13日深夜]

世界的大富豪ロックフォードのオンリーさん(愛人)になれと迫られたゴルゴさんは、アチキは籠の鳥になる気はございませんと断固拒否。逆恨みした富豪は預金封鎖に仕事の妨害とあの手この手でいやがらせ。ついにキレたゴルゴさんは富豪と敵対する華僑グループのご指名を受けて反撃をはじめる…とお水商売の世界を舞台にした愛憎ドラマに翻案してもナンの違和感も無い筋書。


いくら世界を牛耳る●ダ●財閥だろうが、●ッ●●ェラー一族だろうが、全世界のアイドルであるゴルゴさんをひとりじめにして囲い込もうなどと、なんという独占金融資本の横暴ですか…とインテリっぽくキレてみる。チャイナVSユダヤという背景がいかにも時代がかっているというか(いまなら華僑じゃなくて大陸の富豪グループとか、共産党の要人とかでしょうかね?)。

・「ゴルゴ13」43話:空白の依頼 [2009年02月06日深夜]

ゴルゴさん記憶喪失の巻。固有名詞は伏せられていたけど、バスク地方独立運動ネタなんでしょうかね。行きずりで結局死んでしまう(ゴルゴさんが殺ったわけじゃないとはいえ、ゴルゴさんが死神だったのは事実)あの女には悪いけど、レイプで男性不信とか本筋に関係ない因縁話を言われてもだなぁ…。

源氏物語千年紀 Genji」5話:宿世 [2009年02月12日深夜]

ついに藤壺と情を通じた源氏。が、藤壺のこころはかたくなに閉ざされたままで源氏を拒絶する。が、ふたりの絆は皮肉なカタチで実を結ぶ。苦悩する源氏は藤壺に呼び出される。待っていたのは決別を告げる言葉だった…。


前回に引き続き源氏×藤壺の禁断の恋カップルのドロドロ愛欲劇場。レイープの次は、アンアン出産シーンで中の人を喘がせるなんて、ノイタミナはどこまで大人路線を突き進むんですか、もうスイーツつ〜よりレディコミ。葵の上はやっとデレてまいりました。やっぱりツンデレだったのか、なるほど。次回は不義の子より、リボンの女に目がテンになってしまった。ありえね〜。

源氏物語千年紀 Genji」4話:藤壺 [2009年02月05日深夜]

亡き母にうりふたつという女性・藤壺。源氏にとって理想の女性、おもいびと。しかし父である天皇の寵愛をうける彼女との恋は許されない。が、源氏の病によせられた見舞いの文をきっかけに、想いは再燃してしまうのだが…。


原作の「若紫」のエピソードから。
おさない紫の上と源氏が出会うエピソードも盛り込まれているが、メインは源氏と義理の母にあたる藤壺との禁断の恋。さすがに野外ひとりでずるずるお引きずり姿で歩きまわるというのはいくら何でも…という気もしたが、ソレはソレ、コレはコレでしょうかね。やっぱり出崎アニメで楽しませてくれます。


「ああっ」と喚いて、ついにレイープに奔ってしまう源氏の君はワイルド過ぎますね。あのシーンは出崎すぎてリピートしたくなるほどに中毒性が高い。でも、この感覚は王朝絵巻というより、やっぱ合戦絵巻とか歌舞伎なんだよな〜。やっぱ、出崎タンには源氏より平家をやらせた方がよかった…。

ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜」5話:影の国 [2009年02月10日深夜]

「幻の塔」に足を踏み入れたジル一行。たどりついた先は広大な砂漠地帯。襲い掛かってきたのは見たことも無い化物の大群。倒してもキリの無い相手に追いつめられてしまう一行だが、ジルは化物の不思議な習性に気づく…。


とりあえず第一の難関…というところですかね。


「塔の中であるかどうかも分からない」
…と言われとりますが、ドルアーガの塔自体も、塔の中にいろいろ摩訶不思議な空間を抱え込んでいたから、特に驚くほどでもないような希ガス。影鬼の法則で動くモンスターというクーパの解説のあとに、子供たちの影鬼あそびを見つめるギルガメス王のシーンがインサートされていたのは単なる偶然ですかね? ギルガメスの心の闇が作り出した空間が「幻の塔」であるならば…。

ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜」4話:幻影の中へ [2009年02月03日深夜]

「塔」の最上階にたどりついたジル一行。そこに待ち受けていたのは倒したはずの邪神ドルアーガだった。戦闘中ジルは伝説の巫女カイの幻影を見る。カイが伝える英雄ギルガメス王の秘密、そしてカーヤの目的とは…?


やっぱりというか、ドルアーガを倒したギルガメス王(ギル)には何らかの呪いがかけられていたらしい。くわしいメカニズムはわからないけれど、ギルは"不死"の身になって生き続けるという運命を背負ってしまったと。ギルはふたつに分かたれ、一方はメスキアに、もう一方は「幻の塔」にいる。カーヤの目的はどうにかして、その"不死の呪い"を解くことにある…こんな感じですか。


『王の二つの身体』といえば、昔読んだエルンスト・カントロヴィチの本のタイトルだけど、あれと関係あるかどうかは知らないが、まあ地上のオイボレ爺さんがヌケガラで、あの「幻の塔」にチラっと姿を見せていた若者バージョンが昔の英雄王としての若々しい精神…ってとこでしょうかね?