2006/06/16(金)読メモ

『都市廻廊―あるいは建築の中世主義』 長谷川堯相模書房版)

※図書館。近代日本建築の「中世主義」*1の流れを、「路地」「囲い地」というキーワードで探る。建築史の本としては異例なほど文学的な本*2で、そういえば『乱歩と東京』松山巌も建築畑だったなあ*3…。

*1:ここでいう「中世主義」とは、ラスキンやモリスに代表される19世紀英国のソレ…であるが、「反古典主義」、「反近代主義」とも取れる。

*2:大正知識人の「反近代」へのシンパシイをあとづける辺りは特にそう感じる。

*3:よ〜するに、文学のセンセ方は何をやってたんだと。