読書メモ(2009年6月その1)
レンブラントのコレクション―自己成型への挑戦/尾崎彰宏/三元社
- 作者: 尾崎彰宏
- 出版社/メーカー: 三元社
- 発売日: 2004/05/01
- メディア: 単行本
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でも一番興味深かったのは(自分の関心のせいもあるけど)レンブラントの美術蒐集について触れている五、六章と末尾に付されているレンブラントの財産目録(1656年の破産時の競売目録)。成功した画家としてのステイタスシンボルという意味あいもあったようだが、それ以上に芸のコヤシでもあったことが、レンブラント作品との対照分析で明らかにされる。それにしても、東洋(イスラム)の細密画を模写していた…というのは軽く驚きだな…。
鏡の前のフェンシング―生者たちの対話/アンドレ・モロワ/弥生書房
- 作者: アンドレ・モロワ,河盛好蔵,円子千代
- 出版社/メーカー: 弥生書房
- 発売日: 1984/03
- メディア: ?
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――いったいなぜ対話の形式をえらばれたんですか。
――私の頭はそんなふうに働くんです。なにかの考えが頭に浮かぶと、すぐに然るべき答えが出てきます。それをノートすると、こんどはその答えに対する反論が出てくるんです。このような対話は私の自然な考え方なんです。……
(中略)
――結局、これらの対話は独白ということになりますね。
――そのできるだけ柔軟なやつを私は望んでいるんです。
――では、鏡の前のフェンシングですか。
――ご名答です。では失礼。
(本書5〜6頁「はしがき」)
物語スウェーデン史/武田龍夫/新評論
- 作者: 武田龍夫
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 単行本
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翻訳の基本―原文どおりに日本語に/宮脇孝雄/研究社出版
- 作者: 宮脇孝雄
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 2000/08/01
- メディア: 単行本
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翻訳はいかにすべきか(岩波新書)/柳瀬尚紀/岩波書店
- 作者: 柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/20
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神なきユダヤ人/ピーター・ゲイ/みすず書房
- 作者: ピーターゲイ,Peter Gay,入江良平
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1993/01
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さすがフロイトさん、鼻っ柱が強いな〜(苦笑)。
ところで、敬虔な信仰者が誰一人として精神分析を創造しなかったのはなぜでしょう。そのためにが完全に神なき(ゴッドレス)ユダヤ人を待たなければならなかったのは、どうしてなのでしょうか。 (本書iii頁)
ぼくはこんな本を読んできた(文春文庫)/立花隆/文藝春秋
立花式読書論、読書術、書斎術 ぼくはこんな本を読んできた (文春文庫)
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/03/10
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モーツァルトの肖像をめぐる15章/高階秀爾/小学館
- 作者: 高階秀爾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/10
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アメリカジャーナリズム報告(文春文庫)/立花隆/文藝春秋
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1984/03
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B・ウッドワード*2、D・ハルバースタム*3、B・ブラッドリー*4…と対談のメンツが凄いし、対談の中身も凄い。それに比べ、分析の部分はいまから見るとやや古くなってしまっているという感じ。日米ジャーナリズム比較で、米国流に軍配を上げている*5とはいえ、一辺倒でないバランス感覚はさすがだが…。
翻訳の日本語(中公文庫)/川村二郎、池内紀/中央公論新社
- 作者: 川村二郎,池内紀
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/07
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