「テガミバチ」1話(新)

テガミバチ 1話:テガミとテガミバチ(新) [2009年10月03日]

明けない夜に閉ざされ、人工太陽の光だけが人々を照らす大地アンバーグラウンド。鎧虫(がいちゅう)という異形が徘徊する危険な世界で、人々の思いとともにテガミ(郵便物)を届ける仕事ビー…通称テガミバチ。そのひとりゴーシュ・スエードは奇妙なテガミをあずかる。それはラグという名の少年だった…。


原作は浅田弘幸のファンタジー漫画。月刊少年ジャンプジャンプスクエア連載(継続中)。月ジャン時代にちょいと読んだことがあるが、(いい意味で)ジャンプらしからぬ漫画だな〜と思ったことがあるけど、アニメ化されるとは。詳細は忘れてる程度の「既読」だから、ちょうどいいかもしれない(苦笑)。


主人公ラグ・シーイングが、テガミバチの青年ゴーシュと出会い、テガミバチという仕事に憧れるエピソード(つまり過去編)からはじめるという導入。原作通り(だったと思う)だけど、週アニメとしては弱すぎる掴み。尺の都合とはいえ過去編の途中で次回持ち越しというのもな〜。原作をアレンジするか、時系列を入れ替えるか、あるいはオリジナルエピソードではじめるか…という工夫があれば良かったのだが。そもそも誰が主人公かどんな話かも伝わらないんじゃ…(ゴーシュの説明台詞乱発もアニメの手法としては稚拙過ぎる)。


ビジュアル面では…原作のあの独特の絵柄を再現するのは難しいんだな〜と痛感。原作カラーの銀色がかった独特な色彩感覚は再現不可能だとしても、あまりに色がテカテカしすぎているんだよな〜。原作はとにかく絵の作り出す独特の世界、雰囲気が圧倒的だから、ここがかなり抜け落ちてしまうと…。


キャストは…ラグはいいとして、ゴーシュが(苦笑)。本人のせいじゃないとはいえ、色がついているキャストを起用すると避けられない問題か。


いろいろ不満を言いましたが、全体としては悪くないアニメ化だと思います。OP、EDを含めて音楽面は好印象。あとは原作の世界観や特殊な設定を、どうやって見せていき、軌道にノセていくか…次回以降のお手並拝見。


テガミバチ・ハンドブック (ジャンプコミックス)

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